Gmail を IMAP で接続するには?
IMAP は、外部のメールクライアントからメールボックス内のメールを読むための仕組みです。Mailera では受信に IMAP、送信に SMTP を使います。認証に入力するのはアプリパスワードで、Google アカウントの通常のログインパスワードではありません。
ここで扱うのは、Gmail のメールを Mailera で読む手順です。プロトコルごとの役割は、エージェント開発者向けの IMAP・Graph・SMTP 解説で確認できます。

接続前に何を確認すればよいですか?
自分が管理する Gmail と、そこで発行したアプリパスワードを用意します。アプリパスワードの利用には 2 段階認証が必要です。ただし、セキュリティキーのみでの 2 段階認証、組織アカウント、Advanced Protection の利用などにより、発行項目が表示されない場合があります。
まだ発行していない場合は、Gmail のアプリパスワード作成・接続手順を先に確認してください。
発行方法と利用条件は、Google のアプリパスワードの案内で確認してください。Google は「Sign in with Google」が使えるアプリでは、その方式を推奨しています。一方、Mailera の Gmail 接続はアプリパスワード方式です。プロバイダーをまたぐ認証情報の扱いは、エージェント用メールボックスのアプリパスワードガイドを参照してください。
個人用 Gmail は IMAP が常に有効です。「Enable IMAP」の項目を探す必要はありません。Gmail を別のメールクライアントで使うための公式案内を参照してください。
Google Workspace では、管理者が IMAP の利用や接続可能なクライアントを制限できます。OAuth 対応の指定クライアントだけを許可している場合もあります。組織アカウントでは、先に管理者へ接続の可否を確認してください。管理者向けの POP・IMAP 設定が確認先です。
Gmail の IMAP 設定値は何ですか?
| 項目 | 受信 | 送信 |
|---|---|---|
| プロトコル | IMAP | SMTP |
| サーバー | imap.gmail.com | smtp.gmail.com |
| ポート | 993 | 587 |
| 暗号化 | SSL/TLS | STARTTLS |
| ユーザー名 | Gmail アドレス全体 | Gmail アドレス全体 |
| パスワード | アプリパスワード | アプリパスワード |
接続先とポートは Google の IMAP・SMTP 仕様に基づきます。送信の STARTTLS は Mailera の Gmail プリセットで使う設定です。
通常はプロバイダーとして Gmail を選べばよく、サーバー値の手入力は不要です。「カスタムIMAP」で接続する場合は、上の値を入力します。手動設定の接続方式は Mailera の IMAP・SMTP 対応ページでも確認できます。
Mailera への接続手順
メールボックスを追加できるのは、Mailera の Admin または Leader 権限を持つユーザーです。
- 「メールボックス」から「メールボックスを追加」を開き、「単一メールボックス」を選びます。
- 「メールアドレス」に Gmail アドレスを入力し、検出されたプロバイダーを確認します。異なる場合は「またはプロバイダーを選択」で「Gmail · Google Workspace」を選び、「続行」を押します。
- 「接続情報」の「パスワード」に、その Google アカウントで発行したアプリパスワードを入力します。「表示名」は任意の差出人名です。必要に応じて「メールボックスグループ」も設定します。
- 「テストして接続」を押します。「受信サーバーへのサインイン」「フォルダーの検出」「送信サーバーへのサインイン」の結果を、それぞれ確認してください。このテストではメールを送信しません。
- 接続後は「メールボックスを開く」で初回読み込みを確認します。保存期間内のメールが、新しい順に読み込まれます。
送信だけ失敗した場合は、受信設定まで変更せず、まず送信側の結果を確認します。「情報を編集」で修正して「再テスト」するか、受信だけでよければ「受信専用で保存」を選べます。

接続後の受信確認
認証テストの成功と、新着メールの受信は別の確認項目です。 初回読み込みで既存メールが見えても、そこで確認を終えないでください。
- 自分が管理する別のメールアドレスから、接続した Gmail 宛てにメールを送ります。件名は「Mailera 受信テスト」など、識別しやすいものにします。秘密情報や認証コードは使いません。
- Mailera の「統合受信トレイ」で対象のメールボックスを選び、送った件名と差出人が一致するメールを確認します。見当たらなければ迷惑メールも確認してください。
同期は常に即時とは限りません。Mailera は利用中のメールボックスをより頻繁に確認し、利用されていないものの確認頻度を下げます。スリープ中のメールボックスは利用時に復帰します。
よくあるエラーの切り分け
| 症状 | 確認する点 | 次の操作 |
|---|---|---|
| 受信の認証に失敗する | 通常のログインパスワードを入力していないか | 入力した Gmail と同じアカウントのアプリパスワードを使います。 |
| アプリパスワードが表示されない | 2 段階認証の方式、組織アカウント、Advanced Protection | Google の利用条件を確認し、組織アカウントでは管理者へ相談します。 |
| IMAP を有効にする項目がない | 個人用 Gmail か Google Workspace か | 個人用では有効化操作は不要です。Workspace は管理者設定を確認します。 |
| 受信は成功し、送信だけ失敗する | 「送信サーバーへのサインイン」の結果 | SMTP 側を修正して再テストするか、受信専用で保存します。 |
| 以前は接続できていた | Google アカウントのパスワードを変更したか | 変更時にアプリパスワードは失効するため、新しく発行して接続し直します。 |
| 接続成功後もテストメールが見えない | 対象のメールボックス、迷惑メール | Gmail 側にも届いているかを確認し、認証失敗と同期・表示の問題を分けます。 |
認証情報の扱いと Mailera の制限
アプリパスワードをメール本文、ログ、スクリーンショットに載せないでください。接続が不要になったら、Google 側で該当のアプリパスワードを取り消します。取り消すと、その認証情報によるアクセスはできなくなります。Mailera 側の方針はセキュリティページで確認できます。
Mailera は既存のメールボックスを接続するサービスです。新しい Gmail アドレスは作成せず、Google のアプリパスワード利用条件や Google Workspace 管理者の制限も変更できません。
AI エージェントにも接続する場合、受信メールは信頼できないデータとして扱います。メール内の指示をエージェントへの命令にしないでください。API キーは必要なメールボックスのグループと最小限の権限に限定し、送信を許可する場合は送信前の確認を設けます。具体的な設計は、承認の境界を設けたメールエージェントの構築ガイドを参照してください。









