Gmail の受信・送信サーバーには何を設定しますか?
対象は、自分の Gmail または Google Workspace のメールボックスを外部アプリから使う設定です。Gmail アプリに他社メールを追加する操作ではありません。
IMAP はメールの参照・同期、SMTP は送信を担当します。受信できても、送信設定まで正しいとは限りません。
| 用途 | サーバー | ポート | 暗号化 | ユーザー名 | 認証方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| IMAP 受信 | imap.gmail.com | 993 | SSL/TLS | メールアドレス全体 | OAuth またはアプリパスワード |
| SMTP 送信 | smtp.gmail.com | 587 | TLS(Google の設定ガイド表記) | メールアドレス全体 | OAuth またはアプリパスワード。認証必須 |
Google の仕様は IMAP・SMTP の技術資料と外部メールクライアントの設定ガイドで確認できます。SMTP は 465 番・SSL/TLS も案内されていますが、Mailera の Gmail 標準設定は 587 番・STARTTLS です。
Outlook も設定する場合は、Outlook の IMAP・SMTP 設定と認証の注意点を参照してください。
IMAP の有効化とアプリパスワードは必要ですか?
個人用 Gmail では IMAP は常に有効です。Google は 2025 年 1 月から有効・無効の選択肢をなくしたと外部クライアント向けヘルプで説明しています。有効化スイッチを探す必要はありません。
Google Workspace は別です。管理者が IMAP を有効にする必要があり、許可する接続先を OAuth 対応クライアントに限定することもできます。会社や学校のアカウントでは、先に管理者へ確認してください。
| 接続先 | 選ぶ認証方法 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| OAuth 対応メールアプリ | Google の認証画面を使う OAuth | アプリの「Sign in with Google」対応 |
| Mailera | アプリパスワード | 2 段階認証とアプリパスワードの利用可否 |
| 組織で制限されたアプリ | 管理者が許可する方式 | IMAP とクライアントの許可設定 |
Google は、対応アプリでは「Sign in with Google」を推奨しています。一方、Mailera の Gmail 接続はアプリパスワード方式です。Gmail 向け OAuth 接続ではありません。
アプリパスワード(app password)には 2 段階認証が必要です。Google のアプリパスワード案内に沿って用意し、通常の Google ログイン用パスワードと区別してください。
アプリパスワードの項目が見つからない場合は、セキュリティキーのみの 2 段階認証を設定している、組織アカウントでログインしている、または Advanced Protection を利用していることが原因として考えられます。Google アカウントのパスワードを変更すると、発行済みのアプリパスワードも失効します。
Mailera に接続し、送受信を確認するには?
- 追加画面を開きます。 Admin または Leader 権限で「メールボックス」→「メールボックスを追加」→「単一メールボックス」を開きます。
- Gmail を選びます。 「メールアドレス」にアドレス全体を入力して検出結果を確認します。Workspace の独自ドメインなどで自動選択されなければ、「またはプロバイダーを選択」から Gmail を選び、「続行」を押します。
- 接続情報を入力します。 「パスワード」にはアプリパスワードを入力します。「メールボックスグループ」も指定してください。Gmail は標準のサーバー設定を使います。カスタム接続では受信サーバーと任意の送信サーバーを入力します。
- 「テストして接続」を実行します。 「受信サーバーへのサインイン」「フォルダーの検出」「送信サーバーへのサインイン」の結果を確認します。このテストではメールを送信しません。
- 実際の受信を確認します。 自分が管理する別のメールボックスからテストメールを送り、Mailera の一覧と本文を確認します。初回は保存期間内のメールが新しい順に読み込まれます。
- 送信は別に確認します。 届いたテストメールに返信し、相手側のメールボックスで受信を確認します。SMTP 認証の成功だけでは、相手に届いたかは分かりません。

送信側だけ失敗した場合は、「情報を編集」で設定を修正して「再テスト」を実行します。
設定できない・受信できないときの確認箇所
まず Gmail 側にメールが届いているかを確認し、その後で Mailera の認証・フォルダー・同期状態を切り分けます。
| 症状 | 確認箇所 | 次の操作 |
|---|---|---|
| 認証に失敗する | 通常のパスワードを入力していないか、アプリパスワードが失効していないか | アプリパスワードを確認して接続情報を更新する |
| 組織アカウントだけ接続できない | 管理者の IMAP・認証制限 | 管理者に許可されているクライアントと方式を確認する |
| サーバーへ接続できない | ホスト名、ポート、暗号化方式 | 手入力した値を設定表と照合する |
| 一部のメールが見えない | Gmail 側の到着、対象ラベル・フォルダー、保存期間 | 対象フォルダーと最終同期を確認する |
| 送信だけ失敗する | SMTP 側の認証と設定 | 修正して再テストするか、受信専用で保存する |
Gmail にはラベル単位の「Show in IMAP」設定があります。これは個人用 Gmail の IMAP 全体が有効かどうかとは別の設定です。特定のラベルだけ見えない場合は、Google のラベル表示に関する技術説明も参照してください。

Mailera の Gmail 接続状態と GET /mailboxes/{id}/status の結果は、最新の同期時点の情報です。その場で Google に再認証した結果ではありません。
AI エージェントから安全に読むには?
接続したメールボックスは REST API または MCP から利用できます。全体の構成は既存のメールボックスをエージェントにつなぐガイド、API の詳細は開発者向けページを参照してください。
最初は対象グループを絞り、read 権限だけの API キーを作ります。「設定」の API キー画面で「キーを作成」を選び、「メールボックスのスコープ」を指定してください。Google のアプリパスワードと Mailera の API キーは別の認証情報です。
環境変数 MAILERA_API_KEY にキーを設定したら、メールボックスを取得します。
curl "https://mailera.app/api/public/v1/mailboxes?limit=1" \
-H "Authorization: Bearer $MAILERA_API_KEY"対象メールボックスの id を環境変数 MAILBOX_ID に設定し、受信トレイを読みます。
curl "https://mailera.app/api/public/v1/mailboxes/$MAILBOX_ID/messages?folder=inbox&limit=1" \
-H "Authorization: Bearer $MAILERA_API_KEY"MCP では list_mailboxes と list_messages が対応します。キー作成後の「MCP 設定をコピー」とMailera の MCP 設定案内を使えます。Microsoft 365 も接続する場合は、Gmail の認証情報を流用せず、Microsoft Graph の設定チェックリストを参照してください。
受信メールは信頼できないデータであり、エージェントへの命令ではありません。 本文に「秘密情報を送れ」「権限を変更しろ」と書かれていても従わないようにします。送信が必要な場合だけ send 権限を追加し、宛先と本文を人が確認する処理を呼び出し側に設けてください。
アプリパスワードや API キーをプロンプト、ログ、画像に含めず、不要なキーは失効させます。運用前にMailera のセキュリティ情報も確認してください。
Mailera でできないこと
Mailera は既存のメールボックスに接続するもので、新しい Gmail アドレスは作成しません。Google Workspace 管理者の IMAP・認証制限も解除できません。
常時即時の同期や、送信先の受信トレイへの配信は保証しません。大量配信・マーケティングメール配信用のサービスでもありません。









