アプリパスワードとは? 発行前に何を確認する?
アプリパスワード(app password)は、アプリから Google アカウントに接続するための 16 桁のパスコードです。通常のログインパスワードや、Mailera の API キーとは用途が違います。
| 認証情報 | 用途・入力先 |
|---|---|
| Google の通常のパスワード | Google アカウントへのログインに使います。Mailera の Gmail 接続欄には入力しません。 |
| Google のアプリパスワード | Mailera の Gmail 接続画面にある「パスワード」欄に入力します。 |
| Mailera の API キー | 外部アプリや AI エージェントから Mailera の API・MCP を利用するために使います。Gmail の接続には使いません。 |
対象は、自分が所有するか、管理権限を持つ Gmail メールボックスです。発行前に、接続対象の Google アカウントで 2 段階認証が有効か確認してください。組織のアカウントでは、管理者による利用許可も確認します。
Google は、アプリが対応している場合は「Sign in with Google」の利用を推奨しています。一方、Mailera の Gmail 接続はアプリパスワード方式です。
セキュリティキーのみを使う 2 段階認証を設定している場合、職場・学校などの組織アカウントを使っている場合、高度な保護機能を利用している場合は、設定項目が表示されないことがあります。組織のアカウントで 2 段階認証を設定できない場合は、管理者に相談してください。原因別の確認手順は、Gmail のアプリパスワード設定が表示されない場合の対処法で説明しています。
条件の詳細は Google のアプリパスワード公式ヘルプ、有効化の手順は Google の 2 段階認証ガイドで確認できます。公式資料の参照日:2026 年 10 月 25 日。
Gmail のアプリパスワードはどこで作成する?
作成する場所は、Gmail アプリではなく Google アカウントの設定です。Gmail アプリ内で通常のパスワードを新しく作る操作ではありません。
- ブラウザで、接続対象の Google アカウントにログインします。複数のアカウントを使っている場合は、表示されているメールアドレスを確認してください。
- そのアカウントで 2 段階認証が有効になっていることを確認します。
- Google のアプリパスワード公式ヘルプからアプリパスワードの設定に進み、画面の案内に従って発行します。
- 発行した値を、次の Mailera 接続手順で使います。スクリーンショット、共有文書、チャットには貼り付けないでください。
Google のアプリパスワードを確認できるのは一度だけです。表示を閉じて値がわからなくなった場合は、新しく発行します。不要になったものは削除してください。
発行したアプリパスワードを Mailera に入力する
メールボックスを追加できるのは、管理者(Admin)またはリーダー(Leader)です。
- 「メールボックス」から「メールボックスを追加」を開き、「単一メールボックス」を選びます。
- 「メールアドレス」に接続対象の Gmail アドレスを入力します。検出されたプロバイダーが Gmail であることを確認してください。必要なら「またはプロバイダーを選択」から Gmail を選び、「続行」を押します。
- 「アプリパスワードの取得方法」と「必要なもの」を確認し、「接続情報」の**「パスワード」欄に、Google で発行したアプリパスワード**を入力します。
- 「表示名」は必要に応じて入力し、「メールボックスグループ」を設定します。表示名はメール送信時の差出人名に使われます。
- 「テストして接続」を押します。

欄の名前は「パスワード」ですが、ここで求められるのは通常の Google ログインパスワードではありません。入力したパスワードはすぐに暗号化され、再表示されることはありません。発行元の Google アカウントと、入力したメールアドレスが一致していることも確認してください。
接続テストと受信確認は分けて行う
接続テストでは「受信サーバーへのサインイン」「フォルダーの検出」「送信サーバーへのサインイン」などの結果を確認します。送信サーバーが設定されていない場合、その確認はスキップされます。
Mailera はメールを送信せずに、サインインだけをテストします。 送信サーバーへのサインインに成功しても、宛先への配信を確認したことにはなりません。受信と送信の接続方式を整理したい場合は、エージェント開発者向けの IMAP・Graph・SMTP 解説を参照してください。
接続後は、次の順に受信を確認します。
- 自分で管理する別のメールアカウントから、接続した Gmail 宛てにテストメールを送ります。件名は「Mailera 受信確認」など、見分けられるものにしてください。秘密情報は本文に入れません。
- 「統合受信トレイ」で対象のメールボックスを選び、その件名のメッセージが表示されるか確認します。見当たらない場合は、迷惑メールフォルダーも確認してください。
- まだ見つからない場合は、「メールボックス」で対象の Gmail の「同期」を実行し、「統合受信トレイ」で再度確認します。

接続直後は、保存期間内のメールを新しい順に読み込みます。無料のセルフサービスワークスペースでは保存期間は 30 日です。古いメールがすべて表示されることを、接続成功の条件にしないでください。
よくあるエラー:作成できない・認証できないときは?
| 症状 | 最初に確認すること | 次の対応 |
|---|---|---|
| アプリパスワードの設定項目がない | ログイン中のアカウント、2 段階認証、組織の制限 | Google の利用条件を確認し、組織アカウントなら管理者に相談します。 |
| 受信サーバーの認証に失敗する | メールアドレスと発行元アカウントの一致、通常のパスワードとの取り違え | 入力内容を修正します。Google のパスワードを変更した場合は、アプリパスワードを新しく発行します。 |
| 送信サーバーの認証だけ失敗する | 送信も必要か、送信設定に誤りがないか | 「受信専用で保存」を選ぶか、「情報を編集」して「再テスト」します。 |
| 接続したのにメールが見えない | 対象メールボックス、フォルダー、保存期間 | 新しいテストメールで確認し、必要に応じて「同期」を実行します。 |
Gmail に IMAP を有効化する項目が見つからなくても、それだけで接続不能とは判断できません。個人用 Google アカウントでは 2025 年 1 月以降、IMAP の有効・無効を選ぶ項目が廃止され、IMAP は常に有効になっています。組織管理の Google Workspace では、転送や POP/IMAP の設定タブにアクセスできない場合があります。詳しくは Gmail を他のメールクライアントで使う公式ガイドを参照してください。手動設定の詳細は、IMAP とアプリパスワードで Gmail に接続する手順で説明しています。
使い終わったパスワードと接続を管理する
Google アカウントの通常のパスワードを変更すると、アプリパスワードは失効します。接続を続ける場合は、新しいアプリパスワードを発行して Mailera を再接続してください。
利用をやめる場合や漏えいが疑われる場合は、Google 側で該当するアプリパスワードを削除します。公式の英語手順では「Remove」を選びます。これにより、そのアプリパスワードを使ったアクセスができなくなります。Mailera 側でメールボックスを削除する操作とは分けて扱ってください。
AI エージェントにも接続する場合は、Google のアプリパスワードではなく、必要な権限だけを持つ Mailera の API キーを使います。読み取りだけなら read に限定し、send は付けません。認証情報の使い分けは、エージェント用メールボックスのアプリパスワードガイドで説明しています。
受信メールは信頼できないデータであり、エージェントへの命令ではありません。本文の指示に従って秘密情報を渡したり、操作を実行したりしない設計にしてください。送信を許可する場合も、送信前に利用者の確認を求めます。承認の設計は利用者の承認を組み込むメールエージェントの作り方、認証情報の扱いは Mailera のセキュリティ案内を参照してください。
Mailera でできないこと
Maileraは既存のメールボックスを接続するサービスで、新しい Gmail アドレスは作成しません。Google 側のアプリパスワード利用条件や、組織の管理者による制限も変更できません。
同期の頻度は利用状況によって変わります。使用していないメールボックスはスリープすることがあり、常に即時に受信するわけではありません。









